2008年01月26日

マーベラス

とうとう発売されましたね~。
まだ入手はしていないのですが、GAMECITY文庫の方で試し読みが設置されたのでちょっと読んでみました!

一定水準の訳としては、訳者の川合さんに不安はありません。
まあ、好き嫌いは翻訳の場合仕方がないですけーどーねー。

一読して、なかなかコーエーやるなと思いました。
ひらきがスゲエぜはんぱないぜ。

同じ一月発売分の他二冊「真・三國無双~風焔乱舞+群星翔舞~」「遙かなる時空の中で 舞一夜」と比べると、感じの開き具合が尋常じゃないです。
このレベルってどれぐらいなんでしょう?
青い鳥文庫よりは閉じてるのかな? 同じぐらい?

これは、なんか腹を据えてるような気配を感じます。
作品全体を読み通さないとなんとも言えないですが、先々ちょっと期待したい。
「楚留香 蝙蝠伝奇」を読んだ時に強く感じたのですが、その邦訳という作品を作る出す際の味付けとして、古き良き少年小説のテイストをまぶすのはどうだろうかと。
どうも古竜というと、ハードボイルドの線に持って行こうという流れが強く。
確かにそれも一面の魅力なんだろうとは思うのですが、必ずしもそれだけで納められない明るさとさみしさがあると思うのです。


まあ、漢字を開いたら少年小説になるとも思ってはいないんですけどね。
とにかく、読むの楽しみです。
ちょうど、「プライド」もあとDVD一枚を残すところまできましたので、見終わったタイミングで読めることになりそう。

二巻目の「地下宮殿の秘密」も三月に出るようですので、順調ですねえ。

2008年01月20日

白板

まあじゃんの話ではないアルよ。

エロい話はどうしたものか。

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2008年01月06日

新・世界の神話プロジェクト

以前にも紹介した新・世界の神話プロジェクト。
特設のサイトの更新が全くないので頓挫したのかと思っていました。
が、地味にというか。
刊行は寧ろ、着実に進んでいたようです。

web KADOKAWA検索結果:新・世界の神話

ヴィクトル ペレーヴィン
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デイヴィッド グロスマン
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第二弾として刊行されたのは、
イスラエルの国民的作家デイヴィッド・グロスマンによる「ライオンの蜂蜜」
旧約聖書のサムソンがモチーフです。

そして、第三弾はロシアのヴィクトル・ペレーヴィンによる「恐怖の兜」
モチーフはミノタウロスの迷宮。
作家の出身と神話に関連性があるのかと思っていましたが、
そうとも限らないみたいですね。

そして、第四弾は
今春三月末に刊行が予定される、中国の蘇堂(訳・飯塚容)「碧奴」であるようです。
もちろん出版は角川書店。

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2008年01月04日

「マーベラス・ツインズ」とコーエーのメディアミックスを展望す!

コーエーが出す古龍の新訳が大変たのしみになってきた正月ですが、それに備える意味でもしばらくお休みしていましたDVD鑑賞をザクザクしています。
年末年始に改変期で特番ばっかり、テレビのプログラムも微妙な時期ですしな。

ニコラス・ツェー
発売日:2006-07-07
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「プライド」は、その今度コーエーから出る古龍の日本語版新作『マーベラス・ツインズ1 謎の宝の地図』原著「絶代双驕」をドラマシリーズ化したものです。
我が家では去年の年明けから、「七剣下天山」の次に見るシリーズものDVDにしていたんです。モノリンガルにとっては、金庸以外の武侠はこういう方法でないと筋を知ることすら難しい現状ですからねえ。
けど、まあ、去年は色々あった関係で全く見進めることができなかったというわけ。今ようやく折り返し地点まで見終わったところです。

チャウ・シンチー主演の「広州殺人事件」と同じくバリー・ウォンが監督っちゅーことで、かなりなコメディ且つ色々変えられている状態ですが、ある程度は古龍エッセンスをくみ取って原作のカタチを探ることは可能です。

それでもやっぱり、原作を日本語という読みやすいカタチで提供されるのは、最も美味しい。
ですから、『マーベラス・ツインズ1 謎の宝の地図』の刊行は非常に楽しみにしているのですけど、先月の半ばあたりからイベントで最初に流されたコーエー発のニュースにて、すんごいメディアミックスが進行していることが話題になっていました。

そもそも絶代双驕がなにゆえにマーベラス・ツインズだっていうのは、中国ものだから四文字でキメるというのももうヌルいと理解しつつも、なぜなぜMarvelousとか思ってたのですよ。

でも……。
ツインヴォーカルのテーマソング「whisper wind ~運命の呼び声~」歌/マーベラス・ツインズ(平川大輔&鳥海浩輔)
ってなんだそりゃー!!

こりゃあもう、侠侶も団地妻もオランダ妻もびっくりって感じですよ。


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2007年12月10日

GAMECITY文庫創刊第二弾に古龍新訳登場

ゲームメーカーであるコーエーが今月より、ライトノベルジャンルにて新しいレーベルGAMECITY文庫を立ち上げるというニュースはきいていました。
その新刊ラインナップ第一弾は「遙かなる時空の中で」「真・三國無双」「金色のコルダ」という、若年層や女性層に人気のゲームからのノベライズ的作品三作が並びます。

そんなわけで新創刊とはいいつつも、出版部門もそれなりに充実していたコーエーの事業から鑑みると「文庫」「軽め」「ノベル」辺りをクローズアップというだけのことかという印象でした。(文庫は前にも「歴史ポケットシリーズ」というのを出しています)
作品の中身も単行本の文庫化とドラマCDからのノベライズ、そして新作という内容らしいですからね。

ところが、来年一月発売の第二弾がなかなか驚きです。
なんと、文化事業的出版には比較的強いと思われる早稲田出版でさえ売り上げ不振で刊行続行ができないという噂の古龍作品の新訳ですよ!

実は川合章子さんが以前から密かに古龍「絶代双驕」を翻訳しているというのは、ブログにて目にしておりました。
そして、この冬いよいよ出版が決まったということも。
ただ、どこからか?というのは公表されていなかったのでどこかなーっと思っていた訳なんですが。
……川合章子さんのお仕事歴を鑑みると、いちばん妥当ではあるコーエーだったという。

「中国語からの翻訳」「武侠ものの翻訳」ということになりますと、「三侠五義」とか「封神演義」とか「周瑜伝」とか思い起こします。
出版してくれるだけで嬉しい反面、内容や売り上げ的に不安もいっぱいなんですけど、「コーエーも懲りないよね」というのが第一の感想だったりして。

しかも、第二弾の時点で今戸さん訳の「超・三國志」が入っているというのが、少々弾切れ感を起こさせます。
ゲームタイトルのノベライズと既存コンテンツからの文庫再版を柱にするのはいいとして、古龍翻訳以外にも斬新なものをひとつふたつ欲しいところですね。
それが何かといわれると難しい。
真樹操や狩野あざみのことも思い出してくださいと言いたいところですが、まあそれもむつかしいんだろうなあ。

2007年11月11日

C★N25撲殺殺人事件の懸念

いよいよ今月末に刊行の迫った「C★N25」iconは、816ページもあるらしいです。
通常のノベルスの四冊分だという話ですけれど、京極夏彦の「鉄鼠の檻」が830P弱でありました。
あれ? じゃあ意外と厚くもない? 事件は起こらないか。

C★NOVELSの刊行25周年ということで、歴代の作家陣が総参加。
「中国史上の新ヒーローとともに」再登場というI・Yに大注目でしたが、その正体こと井上祐美子は「黒白」という作品が掲載されるようです。
「朱唇」の書き下ろし以来ですが、ちょっとずつでも書いていてくれれば嬉しいのがファンでありますのよ。

井上祐美子と同時期にレーベルを盛り上げた「華陽国志」の狩野あざみの名前が無かったのは些か残念であります。
コーエーの三國志アンソロジー無双FanFieldノベルズ全三冊で書いていたので、作家活動を止めたわけではないと嬉しく思っていたんですけどねえ。

公式サイトでも紹介されている中公エンターテインメントニュース 2007.10に詳しい執筆陣と内容が掲載されているのですが、PDFで少々私が見にくいので、テキストに起こし直し抜き出しさせていただきました。

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2007年11月09日

「コミック怪」Vol.01

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コミック怪 Vol.01
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京極夏彦の『魍魎の匣』の漫画化、しかも志水アキ画ということでたいそう期待していた「コミック怪」Vol.01が発売となったのは、八月のことでした。
既に記憶が曖昧なんですが、ちょうど退院するかしないかという頃合いで、書店に買いに行くこともままならず。
後に、流通量が少なくて品薄の情報をきき、ヤフオクやマーケットプレイスで高値が付いているのを横目で見つつ、志水アキのブログにて単行本扱い故に増刷かかるのではないの?という情報に期待してネット書店をチェックしておりました……

月が変わるか変わらないかの頃、web KADOKAWAのショップに在庫が出ていたのでこれにて安心そのうちにと日和っていたら、いつの間にかまた在庫切れ。
大増刷じゃあなかったのか……と悲嘆に暮れつつも巡回してみると、セブンアンドワイは在庫ありだったので、めでたくお買い上げ~となりました♪
なお、e-honにも在庫有るようです。

取りあえず、映画「姑獲鳥の夏」でたいそう痛い目にあった我が家の構成員たちにも、志水アキ版「魍魎の匣」はとてもあたたかい出来だと思われました。
加奈子ちゃんかわいい。
頼子ちゃんかわいい。
敦っちゃんもかわいい。
木場の旦那はまあまあ四角い。
鳥ちゃんは、ガツガツと蕎麦を喰う。
言うこと有りません。

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2007年06月25日

『中華名物考』から始めてみたい詩経名物学覚エ書キ

青木 正児
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うふふふ。
ようやく手に入れました。
春秋社のの方がお安く古本で手に入れられるなー、とか。
電子書籍版で買っちゃおうかなー、とか思ってたんですけど。
先日、北海道の古書店さんに在庫があったので、さくっと注文。

オビつき、美品で定価よりお安くたいそうビックリです。
あー、やれうれしやたのしや。

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2007年05月28日

夜ナクうぐいす、ナイチンゲール。

しかるべき所からはお叱りの言葉もなく、なしくずしに公開したままの「ディー判事シリーズ事典」。
公開した際にちょこっと気が付いたことをメモりましたが、大体あのとらえ方でいいような塩梅でぼちぼち更新しております。

※鶯鶯は”bush warbler”(ウグイス)であるのか不明。”yingying”であればちょっと特例?

と書きましたが、その後いろいろご示唆を戴いたりあれやこれやで先刻書き換えをしてたんですけど……。


「ナイチンゲールって、そもそも中国語だとなんて言うんだっけ??」


とごちゃごちゃググってたら、こんな記事に行き当たりました。


京劇「ナイチンゲール」 ドイツ初公演中国語

ハンス・クリスチャン アンデルセン
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へー。
童話も京劇になるんだねえ。
まあ、「ナイチンゲール」ってシナの話ということになっているからなあ。


近年に出版された「ナイチンゲール」の絵本も、こんなイメージでした。

「青空文庫」にあるアンデルセン童話は楠山正雄訳で昭和30年に出版されたもの。
挿絵も少しついているので、面白いです。

小夜啼鳥

てゆーか、作り物のナイチンゲールを送りつけてきたのって日本皇帝だったのかっ!
なんか「韓志和」的小器用な日本人てなイメージ?
原文でもほんとに日本から送られたものだったのかな??
昔よんだ「ナイチンゲール」。そんな細かいところまでは覚えてないですねえ。


2007年04月04日

「ゆめの底」 岩岡ヒサエ

岩岡 ヒサエ
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Yahoo!コミックで立ち読みして、わりと暗いというか、生きて死ぬことの重さに真っ向な作品──しかも長編的設定の連作短編集──だったので、「しろいくも」の次は「花ボーロ」あたりが良いと敬遠していたんですが。
「花ボーロ」はクロネコで品切扱いだったので、こちら「ゆめの底」から読むことにしました。


序盤は「こあくまとよる」や「ヒミズの丘」を彷彿とさせる、童話もしくは寓話めいたアプローチで、コマ割りも吹き出しもなんとなく浮遊感が強いです。
「夢のできる国」、そこにあるナゾのコンビニと店長、夢を運ぶ変な小さなイキモノ配達夫、再会した幼稚園同級の男の子。
「夢」という言葉は多く語られるけれど、なんとなくその背後に「死」や「彼岸」が思い浮かぶのは私だけなんでしょうか。


ガラス越しのようなつかみ所無い幻想感を漂わせつつ。確実に、何か云わんとするところが伝わってくるのはスゴイですね。
ただ、人によっての受け止め方の違いが大きくて、一般受けはし難そうというかお薦めし難いというか、寧ろ一個人でも時々の心情で感想が変化しそう。判りにくいですが、何度も読み返したくなるタイプのお話。

こちらもYahoo!コミックで立ち読み出来ます。

Yahoo!コミック - ゆめの底 - 岩岡ヒサエ

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2007年03月27日

「八卦の空」連載二十一(+5)回目 青木朋

今月初旬発売のミステリーボニータ4月号の「八卦の空」です。


さて今回のお話です。これは紀玄龍が朝廷に出仕する前の事。
都では正体不明の方士の与える「五石散」が庶民の諸病を治し、不老長寿の効能もある仙薬として流行する折がありました。その噂を聞いた若き占術家・管公明(十八歳)は、弟と共に上京し、著名な先達・劉少遊を訪れます。劉先生の話では、「五石散」の実物は余り出回っておらず、木炭の粉を本物と称して売るイカサマ商売も発生しているとか……。
実際に市に出てみると、世間に憚る素振りもなく堂々と木炭粉の「五石散」を売る店があるのがびっくり仰天。つい諫めの声を上げる管公明の前に、如何にも無頼な売り子達の後ろから現れた店主の正体が……?

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2007年03月19日

「しろいくも」 岩岡ヒサエ

岩岡 ヒサエ
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さいきん、岩岡ヒサエが気になってしょうがない。


新しい作家発掘のアンテナが貧弱になっているとか、そもそも表紙買いやタイトル買いをしなくなったので、そうなると試し読みコンテンツを多く置き出した近頃のネット環境は大歓迎です。
各出版社・雑誌でも増えていますが、なんだかんだでYahoo!コミックの利用が多いです。通常は10~21P程度の、ほんとに「ちょっと絵柄と作風を確認するだけ」のボリュームですが、51Pの増量で公開されていると「絵柄やタイトルだけでは買う気にはならない」ものでもその作家の風呂敷の畳み方等々ストーリーや構成部分を確かめたくなることが間々あります。我が事ながら、その欲求の誕生という変化が面白い。

ちなみに「しろいくも」も冒頭五編が読めます。

Yahoo!コミック - しろいくも - 岩岡ヒサエ

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2007年03月17日

「八卦の空」連載二〇(+5)回目 青木朋

気が付いたらもう三月で、しかもとっくに4月号が出ている今頃ですが先月上旬売りのミステリーボニータ掲載「八卦の空」の話です。


今回は、あの孌童少年・陸采美が再登場というお話。
前回登場時の騒動以来、一応アコギで際どい稼業からは足を洗った様子ながら、身の振り方が定まらないアホの子・采美くん。管公明宅に顔を出しては、メシをたかっているとかいないとか。
その日は折悪しく……療養中の管ちゃんの薬剤買い出しで朱姫ちゃんは居ない。代わりに、若い男なぞには容赦のない紀玄龍が看病中で鉢合わせ。
その説教なんぞは気にもしません采美ですが、厚かましくタダ飯をいただくその袖に縋り付くご来客。占術家・管公明を頼る者の使いであります。采美を弟子に間違えつつ、泣きすがり打ち明ける所に拠れば、屋敷のお嬢様が夭死した上に夜な夜な母親の元へ化けて出るといいます。
采美はもちろん手助けする術もありません。しかし、管ちゃんが臥せっている状態では客として取り次がせるわけにはいかない玄龍は、なんと自分が管公明と名乗るに加えて、采美を女弟子に仕立てて依頼を受けるという始末。さてどうなりますことやら?

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2007年02月24日

『朱唇』収録内容no解答

楽天が昨日の内に発送してくれたようなので、今朝方受け取ることが出来ました。
お待ちかねの収録内容の正解は、っと……

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2007年02月23日

井上祐美子『朱唇』収録内容を勝手に予想。

待ちに待った井上祐美子、文庫化などを除いての新刊発売です。『雅歌』の刊行より六年も経ちました。
概刊作品を自社の文庫に改版し続けてくれている中央公論新社からの出版で、長年のファンとしてはとても期待が持てる状況です。来月には講談社刊行の『臨安水滸伝』も中公文庫化。その次が楽しみです。


bk1のコメント(『朱唇』)によると表題作「朱唇」のほか「背心」「玉面」など全七篇が収められるらしいようです。

ちなみに中央公論新社による公式の内容紹介コメントはこうなっています。

水楼にたなびく管弦の音。風にこぼれる花の繚乱。紅い唇からこぼれだす真実の想い--。ままならない身の上で、艶やかに磨き上げられた妓女の恋を、中国歴史小説の俊才が鮮やかに描く傑作短篇集。


これらから予想される収録内容を書き出してみます。

1 [確定] 「朱唇」 初出:『小説工房』1995年第二号
2 [確定] 「背心」  初出:『小説NON』1998年10月増刊号
3 [確定] 「玉面」  初出:『黄土の虹 チャイナ・ストーリーズ』(詳伝社 2000年)
4 [予想本命]  「歩々金蓮」 『小説NON』 1998年5月号


5 [予想] 「隠形」 初出:『週刊新潮』
5 [予想] 「潔癖」 初出:「季刊歴史ピープル」1995年陽春号
7 [予想] 書き下ろし作品?

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2006年12月24日

もやしもんのよんかん。

石川 雅之
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いろいろ有って、三巻を買うまでの興奮というのはさすがになくなってきたというのが実情なんですよね。
他の作品も読んで作者さんの方向性とスペックを把握したというのもあるし、それを踏まえて「もやしもん」ストーリーが1&2巻ほど発酵食品バンザイでなく詰まるところは日本酒であったり、いろいろファンがおかんむり気味な展開になっていることとかもにゃもにゃ。


で、三巻の通常版に加えて特装版刊行という、時流に乗っていると言えば乗っている商魂たくましさも、ダメだとは思わないけれども買えない人が多くてぶーぶーな状況はどうかなーという。

今回この4巻の特装版は、カバー違いだけだった3巻とは話が異なり、さほどファンでない人にも求心力を発揮するモネラ界住人(要するに菌)のストラップ・フィギュア付きでございました。
これの発売や予約に関する情報が結構おそかったようで、ファンの間ではまた物議をかもしたようですね~。

実はわたくし、通常版でも「そのうちなんかと一緒に注文するべー」と思ってたくらいなので、ちょっと残念とは思いつつ諦めておったのですが。
23日夕方の時点で楽天ブックスで検索すると、検索結果ページでは「在庫無し」ながらも商品の個別ページでは在庫有りだったので思わず注文してしまいました。しかし、楽天ユーザーレビューによると、楽天でも予約者の販売キャンセルが行われた模様なので、この注文が有効なのかどうかは現時点で微妙です。

さあ、果たして冰児は菌ストラップの現物を拝めるのでありましょうか?
甘酒でもかもして待つかのう。

2006年12月11日

『北雪の釘』は月替わりしてもおあずけ中

ロバート・ファン ヒューリック
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もうひと月経っちゃいますが、順調に翻訳刊行されているハヤカワのディー判事シリーズは『北雪の釘』でついに九冊目となりました。全十六冊のうちの九冊目ですよ!
しかも、いよいよ過去に他社から翻訳刊行されたことのある初期構想五作品(+1?)の、新訳(改訳)第一作という見方もできます。


すなわち『北雪の釘』は”The Chinese Nail Murders”の翻訳であり、1989年に三省堂から刊行された『中国鉄釘殺人事件』とは同じ作品の訳であるというわけです。
松平いを子・大室幹雄お二方の訳は、ヒューリック氏が中国音の英語表記で書いた人名などを多くそのままカタカナで表していました。例えば、判事の副官の一人Chiao Taiはチャオ・タイですね。


これが和爾桃子版になりますと最初は「晁泰」でしたが、後に魚返版にならい「喬泰」で漢字名は統一されたという(どちらも中国語読みでChiao Taiに近くなります)。魚返版とは乃ちヒューリック氏本人に頼まれて日本語訳を行った魚返善雄の『中国迷宮殺人事件』(もしくは『迷路の殺人』)ですが、その語句には原著者の意図が大いに反映されている可能性があります。
残念ながらヒューリック氏は故人なので、今やその創作的意図は必ずしも判明しませんね。
例えば”Poets and Murder”に登場するYoo-Lanが「観月の宴」で「幽蘭」の漢字名を与えられる過程には、訳者である和爾さんの細やかな配慮があって非常に面白い部分であったりします。


ですから、改訳でもあるものの『北雪の釘』には『中国鉄釘殺人事件』を既読の方にも面白いものなんですが、私は『南海の金鈴』同様に積ん読といたしております。

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2006年11月06日

風流絵草紙【ミュージカル・プレイ】 「金瓶梅」

先日取り上げました「金瓶梅」。
ひとまず駒田先生の「私本・金瓶梅」と日下翠「金瓶梅―天下第一の奇書」の読了で相当に満足しています。


「私本・金瓶梅」『好色の戒め―『肉蒲団』の話』(昭和44年)が駒田先生初(?)の中国艶本紹介ものだとして、それを踏まえて中国艶本抄訳・翻案のかたちで取り上げる一連の初期作品だと思われます。
駒信先生、「私本」を冠したものは「私本・金瓶梅」「私本・肉蒲団」「私本・荒淫王伝」がありますが、これは徳間が文庫化するときにシリーズっぽく付けたものなんですよね。「私本・金瓶梅」は、「駒田信二の金瓶梅」の書名で二見書房より昭和47年に刊行されたものの文庫化です。


そんなわけで、単に「金瓶梅」というだけでなく、駒田ファンとして興味深い「私本・金瓶梅」予想通りというか予想以上にエロくなくて面白かったです。また、「金瓶梅―天下第一の奇書」がいろいろと示唆する、エロのみでない「金瓶梅」がこれまた興味深い。「肉蒲団」などとは些かに趣が違う。四大奇書のひとつに名が上がるだけのことはあると思いました。というか、他の三冊とは並べるのに毛色が違いすぎるんじゃないかともね。


さて、前置きが長くなりましたが今回の本題は、既に絶版である「私本・金瓶梅」の古本を最適な状態・価格帯で購入するべくの捜索創作過程で見つけた逸品です。
なんと昭和32年に公演された「金瓶梅」の国産ミュージカル・パンフですよ!

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2006年10月23日

「金瓶梅」を読むための端書

「金瓶梅」が読みたくて堪らなくなったので、ちょっと整理なのです。
さあ、何をどう読むべきものか。

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2006年10月17日

「盤上戯」 佐々木泉

佐々木泉さんの新作「盤上戯」が、9月28日発売の「三国志マガジンvol.11」に掲載されました。今までにもご紹介してきたとおり、三国時代の呉を舞台に魯粛を主人公とした短編連作シリーズの最新作です。
隔月刊の三国志マガジンへ隔号連載という「四ヶ月毎ペース」で今や六回目となりましたね。

その流れは以下のように。
嗚呼、「捕風船」に関しては書こう書こうとして繁忙により出来なかったんだな。ちょっと反省。



「盤上戯」 三国志マガジンvol.11(2006/09)掲載
「捕風船」 三国志マガジンvol. 9(2006/05)掲載
「麻保屯」 三国志マガジンvol. 7(2006/01)掲載 →「コミック三国志マガジン」Vol.7 「麻保屯」所感など
「遊仙洞」 三国志マガジンvol. 5(2005/09)掲載 →「コミック三国志マガジン」第五弾・赤壁の戦い特集
「伍君神」 三国志マガジンvol. 3(2005/05)掲載 →5/28発売 「コミック三国志マガジン」第三弾
「江南行」 三国志マガジンvol. 1(2005/01)掲載 →『コミック三国志マガジン』創刊?

「火鳳燎原」などが既にコミックス3巻まで刊行されていることを考えると、2で割っても十分コミックス一冊分量に達した筈です。そろそろ纏まらないかなと思っているのですが、どうでしょうかね。


さて、今回タイトルが「盤上戯」であり、冒頭は象棋で遊ぶ子供達(兄妹)の情景から始まります。
この子らが誰か。引いてはこのあたたかい思い出を振り返り、今は惨憺たる殺戮の跡に仰ぎ臥す彼が何者であるかというのが肝ですね。

ぶっちゃけ、佐々木さんの絵柄は髪型とか髭に特徴がないと、白面郎的青年キャラはちょっと見分けがつきません。
若い頃の周瑜とかじゃないことは確実だが魯粛の腰巾着の子(彼は後でちゃんと出てくるのだ)かなあとか思ったり。
勘のいい人は追憶のお兄さんの顔が長いことでピンときたりするんでしょうか。

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2006年10月02日

「狼と香辛料」 支倉凍砂

支倉 凍砂
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小芙蓉城「ライトノベル新人体験キャンペーン」なのであります。
これいつまでやるんださっさと中国物をやれよ、という気もしますが、予定ではもう一冊分あります。
正直なところ、中国物に比べると変な思い入れと下調べ(というか確認作業)がないもので、(比較的)サクサク書くことができて苦笑いものです。まったく中国物は面倒くさいよね。書く人も読む人も、安易なチャイナファンタジーに逃げるのは判らないでもないっす。

さて、第三弾は前回に続いて電撃文庫ですが、こちら正真正銘の新人さん。2005年の第12回電撃小説大賞銀賞受賞の「狼と香辛料」です。
第13回の選考は現在進行形で来月発表ですから、まさに最新の新人さんと言って構わないでしょう。でも既に、受賞作続編である2巻も刊行されております。

3巻ももうすぐ発売で楽しみです。

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2006年09月19日

「キーリ―死者たちは荒野に眠る」 壁井ユカコ

小芙蓉城「ライトノベル新人体験キャンペーン」第二弾でありまするよ。

第9回電撃ゲーム小説大賞の大賞受賞作です。2003年のもので、その後も順調にシリーズ展開して現在8巻まで刊行されている作家さんに新人は些か失礼ですね。
ま、ここでの「新人」とは、私の読書歴の中のニューカマーみたいな感じで受け止めてくださいまし。


電撃って、初期のころは深沢美潮とか水野良&グループSNE関連を読んでいまして、なんとなくゲームやアニメとのメディアミックスばかりというイメージでした。第1回金賞の『クリス・クロス 混沌の魔王』を読んだ筈ですが、その印象で「こんなもんか」と決め、それ以後は色々ウワサや評判を耳にしつつも手に取らないという状況でした。
ああ、田村登正は読みましたね。あれは、やはりああいう題材であるからでして。
ちなみに田村登正は、第8回電撃ゲーム小説大賞受賞ですね。

ただ、電撃ゲーム3大賞の小説部門であった「電撃ゲーム小説大賞」が第11回以降「電撃小説大賞」に改称されていることにも象徴されるのでしょうが、私も抱いた如何にもゲームに使われそうな設定を掲げる方向性は小さくなったようです。
確かねえ、最初の頃の応募要項には求める作品として「ゲームっぽい」みたいな言葉があった筈なんですよ。まあ、その頃は小説作品のラインナップが薄い印象で、クリスタニアとか央華封神とか目立ってたように思う……
第4回大賞の「ブギーポップは笑わない」辺りからその流れは変わってきたらしい。


で、「キーリ―死者たちは荒野に眠る」です。
受賞作ということで、名前とウワサは耳にしていました。が、上に書いたような印象があったもので、さすがに今さら電撃文庫に手を出すには若さが足りなかったのどえす。
そのキッカケとなったのは、青木朋「八卦の空」連載誌である「ミステリーボニータ」でした。手代木史織さんの画でコミック化が掲載されたのです。

当初は、「ボニータ(秋田書店)で電撃(メディアワークス)作品が?!何故?」という興味一番で読み始めたものだったのですが、これがなかなか佳いものでした。
このコミック版は第一回目と最終回を読みのがしたという、「原作でちゃんと読め」と言われているような巡り合わせもあって、手に取ったというわけです。

「キーリ―死者たちは荒野に眠る」 壁井ユカコ の続きを読む

2006年09月13日

「八卦の空」連載十五(+5)回目 青木朋

久しぶりに「八卦の空」の所感を書きましょう。
しばらく書いていなかったのは、読んでいないわけではなく色々あって書くことが出来なかったからなのです。忙しくなって余裕がなかったのが一番の理由かな。二番目は、東方朔に関して生半可な気分で垂れ流す気分になれなかったから。というわけ。

さて、長かった巫炎篇(仮)が終了し、ひと月のお休みを挟んで、今月のミステリーボニータ10月号。
今回は既に懐かしい感じもする、読み切りタイプ。「青木朋はやっぱり勇者だった!」ってお話だよ☆ミ


あるときから都に現れた謎の術士・張公は、神女を喚び降ろし託宣を得る術で人心を得ておりました。
しかし、卜占の名手として名高い管公明こと管ちゃんは、美しい神女も生身の人間であり、張公のわざも仙術・呪術に非ず奇術の類であることを見抜きます。
「よくあること」なのか、はたまた「其れも其れを信じる人心も世の常」とでも思うのか。管ちゃんは些かの不安をあらわすのみ。
ですが、自称弟子の朱姫ちゃんはそんなペテンを放ってはおけません。管ちゃん玄龍共々隠れていた幕裏から、思わず信者達も集う廟内に飛び出してしまいますが……

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2006年09月09日

「戦う司書と恋する爆弾」 山形石雄

感性も年を重ねるとともに老いさらばえ、積んできた経験は新しい世界の概略を速やかに掴み体験を厭う。

ということで、今月はいささか調子も戻ってきたこともあり、「ライトノベル新人体験キャンペーン」月間らしいです。
セレクションは自分自身でなく、連れ。物も書く連れが気になるライトノベル作家、特に各レーベルの賞を受賞した作家そして作品が中心です。
しかし、他人の感性は究極的に当てになりません。

「アナタはワタシではないから」
「アナタが心に紡ぐ物語は決してカンペキにワタシの中で再生されない」

まあ、数年来生活と本棚を共有している連れ合いなもので、その感性と知識、傾向はほぼ把握すると共に在る程度信用しとるわけですよ。思い切って委ねてみました。


前置きが長くなりました。
さて、第一弾はこちら。
数冊のセレクション内で最も冰児の好みにフィットしそうな世界観&作風だったので、手始めに取ってみました。
その嗜好とやらを列記すれば、残酷・極限・エログロ・オカルトって感じすか。
嗚呼、厨くさい。

「戦う司書と恋する爆弾」は、恋する爆弾が主人公格。戦う司書も登場しますが、こちらは副主人公というか作品テーマを貫く主人公となる存在というか。

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2006年09月05日

原泰久短編の収録刊行をたのみたい

小説も短編好きですが、コミックも短編集とかは手っ取り早く作家の作風を掴みやすいのでいいと思います。
ただ、ある程度のネームバリューがある作家でないと、雑誌に掲載された短編というのはなかなか本にまとまらんものですね。コミックは小説以上の困難さであるかもしれませぬ。特に男性誌がヤバイ。

そこで、原泰久ですよ。
ジャンプならまだしもヤングジャンプの事情・情勢というのは不認識な私が申すのも何ですが……

→「連載漫画の部屋」→「キングダム」

取りあえず、「キングダム」連載開始からほぼ半年でようやく、「連載漫画の部屋」のキングダムが準備中終了。
ここにもある通り、原泰久さんは第23回MANGAグランプリで「覇と仙」が奨励賞受賞しました。
そして、「馬酒兵三百」 を皮切りに「金剛」「李牧」「蒙武と楚子」 の読み切り掲載を経てヤングジャンプでの「キングダム」連載が始まりました。
「李牧」は先日に当サイトでも取り上げました。
「馬酒兵三百」「金剛」はどうも「キングダム」パイロット版(部分)な話らしいです。
「蒙武と楚子」はもう、タイトル見てわかってください。
というわけで、ほぼみんな春秋戦国時代物ですよ。


とはいえ、読んだことのない方には「はあ?」ってなものですし。なるべく過去の作品が忘れ去られないようにせめてウチなりに取り上げたい、とは思いつつ最終的には広く読まれるのが一番なことと常に思っています。
原さんはまだまだ新人とはいえ「キングダム」でしっかり週刊誌(しかもヤンジャンですよ)に連載している作家さんですし、一般的にも認識高いと思いますのでアピールしてもいいかなと考えたわけです。

原泰久の単行本未収録作品を!

というわけで、ユーザーからリクエストで商品化を行う「たのみこむ」にちょいとリクエスト作ってみました。
ヤングジャンプにアンケート出すのがベストとは認識していますけど、こういうのも良いかと存じます。

公共的な外部にこういうのがあるのもよかんべということで、コメントだけでも宜しかったらとお願いする次第であります。


原 泰久
価格
あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
原 泰久
価格
あまなつShopあまなつで見る同じレイアウトで作成
ちなみに原泰久氏の初連載作品「キングダム」は現在コミック2巻までが刊行中!
もちろん連載も継続中!
所感まとめるの厭きちゃったけど、冰児も読んでます!! 反応がないからすぐダレるんだよ、てやんでえ!

こちらのヤンジャンページでは、連載中の「キングダム」も毎週ちょっとだけ立ち読みできるでございますよ。

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