2008年02月08日
トプカプ宮殿の至宝展
「トルコ・イスタンブール歴史紀行 トプカプ宮殿の至宝展」に行きました。
かなあり前の事ですが、日曜美術館で珍しく絵画以外の紹介がされていて、
名古屋にも来るというので是非にと予定に入れておいたのでした。
その後、とあるご縁から招待券をいただいて大喜び。
でも、年末年始、相方がずーっと不調で、ようやく行けたというわけ。
行ったのは日曜でしたので、なかなかの人出。財宝系の展覧会なので予想通りながらウンザリ気味。
でも、一般のひとって、前半はしっかりみるんですが、
後半は厭きて流し見になるので、空いてくるのがおかしい。
内容は、とにかくエメラルドとルビーがお好きだなあという感想。
あと、その名の通りのトルコ石。
赤と緑は補色の関係。更にベースが金なので、煌びやかとしか言いようがございません。
オスマントルコの基本的な配色が、コレなのかなあと、近ごろ民族的色彩に興味があるのでそう思います。
ペリドット(カンラン石)が多いのも、エメラルドの代用的なんだろうなあ。
コレに対比して、日本は焼き物や染め物に由来する色彩が多いかと感じます。
トルコは近代になってきても、金を武装や工芸に用いる印象があり、
あれはどういう金属なんだという疑問が前々からありました。
今回キャプションを見ていてトンバクという素材が度々出てきて、なんとのう解りました。
これは鉄に加工を施したもので、一見ピカピカ。金のように見えます。
でも、吊し香炉など同じ用途のものでも、金製品の豪華なものがも展示されていました。
ですから、トンバク製品はより廉価なんでしょう。
よくトルコ行進曲とともに軍隊の行進する映像を見かけますが、あのキラキラの装備はトンバクなのかも。
ネットで調べても、普通は民族楽器のトンバクが先に出てきてしまうので詳しく解らない金工技術です。
どうもというか、やっぱりイスラム経由の技術ではあるようです。
イスラムの地の金工芸術 | ルーヴル美術館
トプカピ宮殿には中国から渡った陶磁器もかなりある事が知られています。
今回、ちょっと期待していたのですが、元代の、余りアウラを感じないクラスのものが多かったです。
元代のそれが残っている事自体が貴重なのかどうかはわかりませんが、ロマンではあります。
確か本国中国にも無いような名品もあると記憶していたんですけど、そういうのは今回、来日してないだけなのかしらー。
他にも面白いものはあったように思いますが、総括すると、近代より前までは、とにかくアジアはヨーロッパより先進していたんですよねえ。
あと、海外物のキャプションの翻訳はいまいちな事多いものですけど、今回も英語みた方が分かりやすいです。
トルコのお習字セットや書に「墨」とあるのに首を傾げると、煙墨ではないようでした。
それと、素材に「玉」「ヒスイ」とあってもそれは実際には「碧玉(ジャスパー)」だったりするようで、
ジェダイドどころかネフライトというわけでも無さそう。
「玉文化がトルコまで到達?!」とか脊髄反射しちゃうので、英字をたどる方が安心なんですけど、
これも翻訳の難しさというヤツなのかしらんらんらん。
そういえば、日曜美術館の取り上げ方が変わっていて面白かった記憶があります。
暴れん坊で有名な将軍こと松平健さんが、スルタン(実在の誰というわけではなく)に扮する設定でナレーションを行い紹介するという物でした。
実際に展覧会にいくと。なるほど、一つの展示としては流れがない印象。
日曜美術館のキャッチーなプログラムは、なかなか秀逸と思いました。
セットで鑑賞しておくと、すごく良いものになりましたね。
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- at 20:54
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