2008年01月04日
「マーベラス・ツインズ」とコーエーのメディアミックスを展望す!
コーエーが出す古龍の新訳が大変たのしみになってきた正月ですが、それに備える意味でもしばらくお休みしていましたDVD鑑賞をザクザクしています。
年末年始に改変期で特番ばっかり、テレビのプログラムも微妙な時期ですしな。
「プライド」は、その今度コーエーから出る古龍の日本語版新作『マーベラス・ツインズ1 謎の宝の地図』の原著「絶代双驕」をドラマシリーズ化したものです。
我が家では去年の年明けから、「七剣下天山」の次に見るシリーズものDVDにしていたんです。モノリンガルにとっては、金庸以外の武侠はこういう方法でないと筋を知ることすら難しい現状ですからねえ。
けど、まあ、去年は色々あった関係で全く見進めることができなかったというわけ。今ようやく折り返し地点まで見終わったところです。
チャウ・シンチー主演の「広州殺人事件」と同じくバリー・ウォンが監督っちゅーことで、かなりなコメディ且つ色々変えられている状態ですが、ある程度は古龍エッセンスをくみ取って原作のカタチを探ることは可能です。
それでもやっぱり、原作を日本語という読みやすいカタチで提供されるのは、最も美味しい。
ですから、『マーベラス・ツインズ1 謎の宝の地図』の刊行は非常に楽しみにしているのですけど、先月の半ばあたりからイベントで最初に流されたコーエー発のニュースにて、すんごいメディアミックスが進行していることが話題になっていました。
そもそも絶代双驕がなにゆえにマーベラス・ツインズだっていうのは、中国ものだから四文字でキメるというのももうヌルいと理解しつつも、なぜなぜMarvelousとか思ってたのですよ。
でも……。
ツインヴォーカルのテーマソング「whisper wind ~運命の呼び声~」歌/マーベラス・ツインズ(平川大輔&鳥海浩輔)
ってなんだそりゃー!!
こりゃあもう、侠侶も団地妻もオランダ妻もびっくりって感じですよ。
まあねえ。
徳間書店がすっかりがんばって文庫版出版もコンプリートしようという金庸と違い、古龍の日本語出版は本当に苦戦しています。
愛してくれる出版社、愛してくれる訳者との出会いは重要な要素なのだろうとは早川書房のディー判事などと並べても思う所ながら、古龍は金庸と同様なアプローチでは世間に響かない面もあるのかなと感じますね。究極的なところで、金庸は筋が世界を造り、古龍はキャラの魅力が世界を回すという気がします。
なので、今回のコーエーによる古龍訳も、翻訳本のみでは弱いだっろうなーとみていました。
だがしかし。
その打つべき手の予想としては、コーエーならゲームと言うところまで欲しいとこだけど、たぶんそこまでは出来ないだろうし。
古龍の本場・台湾では「新絶代雙驕」として三度ゲーム化。新絶代雙驕Onlineのサービス提供が2005年からされていて、現在もそれなりに人気を保っているようですが、コーエーは海外ゲームのローカライズはしていないですし。
そんなん考えていたところにドラマCD化決定のニュースは驚きました。
文庫のメインになりそうなネオロマンスコンテンツのユーザーにも食い込ませて行くのかというような展開なんでしょうか?!
花無缺の枕詞には良いかもしれませんが、サカナちゃんの前にまでも「美少年」が付いているのが微妙に解せない……のは、ディッキー・チョンの功罪なの?!
でもでも。新絶代雙驕Onlineの人物簡介を見る限りでも、コイツ「小魔星」とか書かれてるしなあ。(ちなみに「幻法小魔星」がまじかるタルるートくん。スティッチもなんとか小魔星)
小学館のルルル文庫が時々出しているミニドラマ付きの初回限定特装版みたいな売り方を想定していたんですけど……そういう意味では、むしろコーエーの方が声優コンテンツを使うのは当然なんでしょうか。
ネオロマンス系以外にも、封神演義のCDドラマ作ってたり、秋田書店による「王都妖奇譚」のドラマを再版したりと、意外にこの手の展開もしたいご様子。
声優さんの知識がグリーンリバーライトぐらいで止まっているので、マーベラス・ツインズなお二方もぴんとは来ないんですが、ドラマどうしようねえ。
むしろ買うかもしれない自分をどうしようかねえ……。
コーエーのメディアミックス展開でお気に召している例としては、七尾あきらによる西遊記のノベライズがありました。
「猿をお探しですか」という印象的なコピー(うろ覚え)とか、奴を起用したゲームはぽしゃるという噂の山田章博がキャラデザだとか、思い出はいっぱいですが実は未プレイ。
でも、ゲームのノベライズとして刊行されたこの二冊は、古典「西遊記」からのインスパイアを受けた創作としてかなりできが良いと思います。設定の多くはゲームじたいのものなんでしょうが、玄奘が女の子であるとか(ゲームでは男女の選択可)小説にする際の仕掛けも考えられている印象でした。
この頃のコーエーは、自分のところでライトノベルを出すつもりは無かったのでしょうねえ。
七尾あきらはスニーカー大賞出身者ですから、角川サイドとのコラボという面もあったのでしょか。
「アンジェリーク」と「ネオアンジェリーク」は角川のASUKA系から、「金色のコルダ」「遥かなる時空の中で」は白泉社の花とゆめでコミカライズがしっかり展開しています。コーエー、じぶんとこで出来なさそうなことは外に頼んでるのか、外からのアプローチがあるのかは知りませんが、なかなか柔軟な態度で宜しいですね。
「マーベラス・ツインズ」もいい感じでおもしろおかしくやってくれたら、いいなと思います。
まあ、講談社とかメディアファクトリーとかから出るよりはいいんじゃないかと楽観しとるでよ。
- by
- at 22:36

