2007年07月27日

ディー判事シリーズ事典に大きな訂正 [太公望亭]

ご指摘を頂きまして、ディー判事シリーズ事典中の項目「太公望亭」に大きな訂正をいたしました。
ご興味のある方は、事典の該当項目を直にご覧になるか、この記事下方にある訂正前・訂正後の引用部分を参照くださいませ。

なお、今更ながらですが、ディー判事シリーズ事典は閲覧者のための最適な公開には至っておりません。逐一の更新履歴などは明記していないなど、不案内です。『ウィキペディア(Wikipedia)』のノリに近いスタンスで冰児が個人的に記述し、時に勝手に修正して、場合によっては部分・全体を問わず削除することでしょう。
それ故に、「正確さに疑問がある記事」も目白押しと言って過言ではありません。もちろん、ウィキは本来、「独自研究は載せない」などとも言っているので「世間一般のウィキのノリなかんじー」というだけで、ウィキペディアが目指す方針とは全く違うものであります。フリーでもないし。仮に閲覧者をアナタとすれば、これをアナタは理解しておかねばならない。

しかし、私個人としては社会生活を営む者としてウソを積極的に言うつもりはありませんし、個人で運営するサイト故に、個人的に訂正や削除を求められれば内容を精査したうえで対応する準備はございます。
これは、事典のみならずサイト全体にも言えること。
閲覧者のために行うことが目的ではないですが、閲覧者を意識していないわけではありません。どうぞ気になる点がございましたら、ご指摘はお気軽によろしくお願いいたします。

「太公望亭」以外の項目でも、ひとつ訂正しないとならない宿題があるのですが、そちらはまた後日。
ちょっとした野望の予定と夏バテで、更新が遅れています。陳謝。

訂正前の項目内容。

太公望亭《施設》[珠] 【たいくぉんわんてぃん・たいこうぼうてい】
江城の町にある旅館。
ちなみに、原文で屋号は"Kingfisher"と記されるが、それは鳥類のカワセミ科を指す。事実、ディー判事シリーズ中で同様の屋号は短編集『五色の雲』収録の「すりかえ」で"Kingfisher Restaurant"が登場し「翡翠酒家」と訳されている。カワセミは「川蝉」もしくはその美しい羽根色から「翡翠」が当てられる。『真珠の首飾り』において"Kingfisher"が「カワセミ」ではなく「太公望」と訳されたのは、水面を滑空して得物を狙い水中に飛び込んで捕獲する習性を象徴した「漁夫の王」とも言うべきものを、中国的なフィルターにかけ直した翻訳である。もちろん本文にて、判事が旅館の娘・采蕨と釣りに出かけた挿話との関連性・親和性もあり素晴らしいと言うしかない。{Kingfisher}

訂正後の項目内容。

太公望亭《施設》[珠] 【たいくぉんわんてぃん・たいこうぼうてい】
江城の町にある旅館。
ちなみに、原文で屋号は"Kingfisher"と記されるが、それは鳥類のカワセミ科を指す。事実、ディー判事シリーズ中で同様の屋号は短編集『五色の雲』収録の「すりかえ」で"Kingfisher Restaurant"が登場し「翡翠酒家」と訳されている。カワセミは「川蝉」もしくはその美しい羽根色から「翡翠」が当てられる。『真珠の首飾り』において、"Kingfisher"が「カワセミ」ではなく「太公望」と訳されたのは、水面を滑空して得物を狙い水中に飛び込んで捕獲する習性を象徴した「漁夫の王」とも言うべきものを、中国的なフィルターにかけ直したものである。もちろん内容的にも、当初は蒲陽へ戻る道すがら江城での二泊に当て、河釣りを楽しむという判事の目論見と完璧に符合する。その名前ゆえに判事は、九雲居を差し置いて、帳場係殺人事件にごたつく太公望亭を敢えて選択したのであった。{Kingfisher}

ああ……もとの文、「采蕨」と「采薇」も誤記してたんですね。「采薇」が正しい。
日本ではワラビは「蕨」でゼンマイが「薇」。どっちもシダだが、ワラビはイノモトソウ科で、ゼンマイはゼンマイ科。中国での「蕨」と「薇」の差異はデリケートなので、ここでは述べない。
采蕨と釣りに出かけたのは誘われたからではなく、もともと河釣りを楽しむ(=太公望と洒落込む)という目論見で宿選びをしたエピソードを失念しておりました。


事典では特に、作品に明らかに述べられていることと傍証部分を段落分けして記述するよう、注意しています。が、そうした配慮が最高の状態で施されている自信は無いし、書いてあれば事実と思いたがる輩も少なくはないというのがネットの現状でもあるところが難しい。
つまり、キッズgoo経由のお友達にまで配慮はできないし、大人であればネットはウソまみれであることを自覚して、冰児にすべての責任を求めるような行為はご勘弁ですよ、ということを改めて申しておくことは必要かもしれませんね。
繰り返しになりますが、「間違いを指摘する」ことと「責任を求める」こととは同等ではありません。
個人である冰児が心の内を開いているということは、ただ見返りを求めずに発する愛の睦言世迷い言のごときものです。
「私も愛している」とか「お断りだ」とか「それは急な発熱による譫言です」というような反応があるのであれば望むところです。いきなり「子供ができたから責任とってよ!」とかは言わないで欲しいなあ、と常々思っています。

今回は、なにかしらの事柄が生じたということではないのですが、ただ事典とか作るのって難しいねというお話でした。

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