2006年12月18日

ディー判事シリーズ事典公開

いつの頃からともなく、なんとなくスクリプトを設置してちまちまデータをメモ的に入力していた「ディー判事シリーズ事典」を、この度思い切って公開しました。こっそりと何処かに入り口をリンクしました。一応トップのページからは最短2クリックで行けます。
当初、入力項目が100を越えたら公開しようとしていたのですが、思うところあって延び延びになっていました。

延ばした理由としては、著作権的にどうかというところ。
侵害する意図は全くございませんが、侵害にあたる部分も些かあるような気はします。
当然のことながら自前の文章で(おおむね)書いてはおりますが、事典らしく簡潔な文章で書けば要約くさくなりますし、実際に抜粋になっている項目もあるのです。登録の文章全体量から鑑みれば引用の範囲内分量かもしれないが、項目単位なら無断転載ですかね。
いろいろファンサイトで事典制作をしているところも見て回りましたが、あんまり参考にはなりませんでしたねえ。


取りあえず、権利を持っている方面の方にはそれを行使することが出来ると言うことで……。
ですから、いつの間にやら削除している可能性もありますよ。


内容は、基本的に登場人物と地名中心のメモで、ミステリ的なネタバレにはなっておりません。未読の人のガイドとなる記述もしていません。
そもそも目的が、「如何なる響きの人名を作品中に採用しているか?」という点の整理でした。
これについては現状、数作品のチェックで或程度の感触を得ています。以下にその簡単なまとめと気付いたことなどをメモ。不明点もまだ多いので考察を続けたいものですが、原典を読まないと無理なレベルになってきて困りました。読むべきか?



・律令における正丁に当該するような公民男子かつ、作品内重要人物については、姓名の中国音表記
   →例:康一徳(カンイーデ)、張攬博(チャンランポウ)
・公民男子であるがチョイ役の場合は姓の中国音表記のみ。肩書きが重要な場合はそれを付ける
   →例:桑将軍(サンしょうぐん)、魯導師(ルー導師)

・男の子も中国音表記→例:小宝(シャオパオ)、阿奎(アークェイ)

・女性キャラのパターン1 渾名もしくは呼び名と思われる、イメージを具象化する名前
   →例:琥珀(Amber)、木香(White Rose)、小鳳(Small Phoenix)
・女性キャラのパターン2 本人の姓(さん付け多し)もしくは保護者との関係性による呼称
   →例:第三公主(Third Princess)、丁(Miss Ting)、侯夫人(Mrs Ho)


※小宝(シャオパオ)は女性名のように”Little treasure”とは成っていない気がする。阿奎とともに、如何にも中国的な表現。
※葫蘆道士(Master Gourd)や智真(True Wisdom)など出家者は具象・抽象的な名付け方。ある意味律令外のアウトローだからか。作品中登場の無法者キャラはみな姓名を捨てきれていない不自由な存在だけれど、天下御免な武侠者が仮に登場できていたら”Leopard's Head”(豹子頭)とか”Little Tyrant”(小覇王)”とかいう風かも。でも、法の父たる判事が主役だから無理です。
※幽蘭は”Yoo-Lan”という表記で、男性的な中国音表記。”thoroughwort”(藤袴)や”orchid”(蘭)ではない。男性並みの才能を持った女流詩人らしさというところ?
※良菫花は”Miss Violet Li”で、皇帝に姓を賜った上にパターン1のようなイメージ名も持つオールマイティな存在感がある。ちなみにモンゴル語で「アルタン」は金で「ツェツェグ」は花を表すそうな。
※鶯鶯は”bush warbler”(ウグイス)であるのか不明。”yingying”であればちょっと特例?