2006年09月19日
「キーリ―死者たちは荒野に眠る」 壁井ユカコ
第9回電撃ゲーム小説大賞の大賞受賞作です。2003年のもので、その後も順調にシリーズ展開して現在8巻まで刊行されている作家さんに新人は些か失礼ですね。
ま、ここでの「新人」とは、私の読書歴の中のニューカマーみたいな感じで受け止めてくださいまし。
電撃って、初期のころは深沢美潮とか水野良&グループSNE関連を読んでいまして、なんとなくゲームやアニメとのメディアミックスばかりというイメージでした。第1回金賞の『クリス・クロス 混沌の魔王』を読んだ筈ですが、その印象で「こんなもんか」と決め、それ以後は色々ウワサや評判を耳にしつつも手に取らないという状況でした。
ああ、田村登正は読みましたね。あれは、やはりああいう題材であるからでして。
ちなみに田村登正は、第8回電撃ゲーム小説大賞受賞ですね。
ただ、電撃ゲーム3大賞の小説部門であった「電撃ゲーム小説大賞」が第11回以降「電撃小説大賞」に改称されていることにも象徴されるのでしょうが、私も抱いた如何にもゲームに使われそうな設定を掲げる方向性は小さくなったようです。
確かねえ、最初の頃の応募要項には求める作品として「ゲームっぽい」みたいな言葉があった筈なんですよ。まあ、その頃は小説作品のラインナップが薄い印象で、クリスタニアとか央華封神とか目立ってたように思う……
第4回大賞の「ブギーポップは笑わない」辺りからその流れは変わってきたらしい。
で、「キーリ―死者たちは荒野に眠る」です。
受賞作ということで、名前とウワサは耳にしていました。が、上に書いたような印象があったもので、さすがに今さら電撃文庫に手を出すには若さが足りなかったのどえす。
そのキッカケとなったのは、青木朋「八卦の空」連載誌である「ミステリーボニータ」でした。手代木史織さんの画でコミック化が掲載されたのです。
当初は、「ボニータ(秋田書店)で電撃(メディアワークス)作品が?!何故?」という興味一番で読み始めたものだったのですが、これがなかなか佳いものでした。
このコミック版は第一回目と最終回を読みのがしたという、「原作でちゃんと読め」と言われているような巡り合わせもあって、手に取ったというわけです。
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