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2005年11月02日
『五色の雲』UP
ロバート・ファン・ヒューリック著・和邇桃子翻訳の、ディー判事シリーズ短編集『五色の雲』の読書メモをアップしました。以前、先行してハヤカワミステリに掲載された四編のみをアップしていましたが、今回それへ書籍刊行時に新たに読んだ短編四作(のメモ)を追記する形にしております。
ちなみに「五色の雲」は短編集に収録される一編の邦題をそのまま本のタイトルにしたものです。原題は"Dee at Work"で、直訳すれば「ディー判事お仕事中」。『五色の雲』の帯には「ディー判事犯科帳」と銘打たれています。
今回いろいろ再整理・再確認をしていたのですが、なんとも登場人物名など表記になやむ部分多かりしでした。たぶん、訳者の和邇さんもこういう点でご苦労されていっるんだろうなと思いました。翻訳って、ほんと大変です。
取りあえず、今回は和邇版にならって登場人物の紹介以外は漢字名で通しました。原著を意識するとマーロンとかチャオタイの方がいいのかもしれないんですけどね。ただし、判事だけはどうしてもディー判事としておきたいのだなあ……揃えるなら狄判事なんですけどね。この当たりはどうかアバウトに見てやってください。
その内にまた、魚返版とか松平版について纏めることもあるでしょうが、その際はそれぞれに表記に準じて行くのがいいのだろうなと思っています。でも、気を付けておかないとこんがらがってきそうでコワイです。
そうそう、それから。
登場する女性の名前は要注意だと思いました。「だれだれ夫人」「だれだれの娘」と言う呼ばれ方をされていない女性は、全て渾名チックにしかヒューリックさんは書いてないんだろうな。『四季屏風殺人事件』では「銀蓮【シルバーロータス】」やら「石竹【カーネーション】」とルビ振りしているので、原文では【silver・lotus】【carnation】なのでせう。
ただ、和邇さんは、漢源は柳街の芸妓・「石竹」にはルビ無しなのに「小宝【シャオパオ】」「申八【ションパ】」と中国語読みのピンインを振っていたり。はたまた、「鶯鶯」には【おうおう】と日本語音読みだったり。いろいろ複雑な、漢字名変換への含みと背景があるようなので、いやはや注意して読んでおかないとダメですね。
ダメって言うか、中国文学への理解をこっそり試されているような気がして油断できない……。そもそも、やっぱり原著に当たらないと?って感じで気が遠くなってきました。
投稿者: 冰児
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